プロテスト1次 驚異的なハイレベル

先週ゴルフトレーナーの仲間と食事をした際に、もっぱらの話題はハイレベルなスコアにありました。今までの1次テストも一会場120名前後のエントリーがあっても、2次に進めるのは、上位25名前後。「一次さえ通れば」とよく口にしていました。

ただ今年はどうも様子が違います。

2020年度の試合出場の順位を決めるQT(クォリファイングトーナメント)のエントリーが、今年から実質LPGA会員(プロ資格を有するもの・2019年は特例がある)に限られることになりました。昨年まではプロテストに合格しなくても、その後行われるQTで上位に入れば試合に出ることができたのです。実際サポート選手の中でも最終テストでは資格取得がかなわなかったものの、気持ちを切り替えQTでチャンスをつないだ選手もいます。QTで出場権を得て活躍できている選手もたくさん。

毎週末、スマホでリーダーボードを見るのは、プロサポートを始めて以来習慣になっていますが、ここ最近一番感じること。「この子は誰?知らないなぁ」でした。プロフィールを調べるとここ数年で入会したルーキーだったりします。それも「えっこの子、先週優勝していた」とルーキーの中に優勝者がたくさん出ている状況。

話を戻します。

今年の1次テスト、システムが変わるせいか通過人数は、昨年までの倍数にも関わらず、カットラインが昨年までの半分近い。それに上位陣には、3日間で二桁アンダーまで出るほどハイスコアな争いになっていました。しかしこの先2次の通過者は大きく絞られるはず。なぜなら、最終テストには、宮里美香選手をはじめ、すでにQT上位でツアーを戦う選手や、学生・アマチュア大会の優勝者・日本女子オープンローアマチュアなど、実力派が60名ほどエントリーしてきます。


そして最後に合格できるのは、20人前後ですから...これでいいのだろうかと疑問を感じざる終えません。これでいいのだろうかというのは、プロライセンスのこと。男子よりも女子プロゴルフの世界は、プロ並みの実力あるアマチュアが量産され、ツアーでも活躍してしまう。上のリンクでわかるように特に日本女子オープン予選会がわかりやすい。最終予選を通過し本線切符を得た10数名のアマチュアがいる。1日競技ならたまたまと言えるかもしれないが、2日競技でしっかり予選を通過している選手がいるのだ。しかし、ライセンス取得となると門をくぐれない環境。

時代によりシステムも変化していくのだろうと思いますが、プロライセンスは、免許とは意味合いが違う。無いとしても宣言すればプロになるわけなので、プロライセンスそのものの意味がやや薄れているようにも見えます。以前女子ツアーの若年化についても記載しました。しかし優勝者平均年齢を見ると意外にも20代後半だった時に書きましたが、この2年でまたぐんっと若年化が進んだようにも感じます。

ただ、ツアーとしてみてきたときに、若い選手だけではツアーは成立しにくい。是非ともベテラン組には、「プロとはこうだ!」というゴルフを見せて欲しい、こう願います。



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