医療人としての礎を教えてくれた先生

加藤征先生

謹んでご逝去を悼み、生前の温かいご指導に対し、あらためてお礼申し上げます。

私が日体柔整学生時代、運動学・解剖学を東京慈恵会医科大学の加藤先生から学びました。今でも当時の厳しい授業を思い出します。

「君たちは医師と同じ量の学びをしているのだから、自信を持って患者さんと向き合いなさい。ただし知識の一つ一つは、何れ君たちの口にする米粒一つ一つに変わっていくのだから、この程度の学びで悲鳴を上げているようでは、ご飯食べていけないぞ...」このお言葉のおかげで、緊張感が高まり、解剖学・生理学・運動学は9割を切ったことがありませんでした。結果的に国家試験にも余裕をもって望めたのです。

そして、4年前でした。

自分が、医科学研究の学び舎を探している頃、加藤先生に相談させていただいたことがありました。どう進むべきか...「向学心感心します。...受けてみるのが良いと思います。」私はこの言葉で気持ちが固まり、早稲田の門をたたきます。

医療人としての礎を教えてくださった、加藤征先生のこれまでのお導きに心より感謝し、安らかに永遠の眠りにつかれる事をお祈りいたします。

0コメント

  • 1000 / 1000