「予選を通ること」プロゴルフ

以前ジュニアゴルファーのお父様達から、「予選落ちする癖をつけたらいけない」という声を聞きいたことがあります。ギリギリでもいいから通ることが大事ということなんです。

1打で通る通らないが決まる世界でもあり、「1打を大切に」ということもあるし、「コースに対して、これぐらい(スコアのこと)では回れる。」という感覚を養うことでもあるようです。成長の過程の中では、こんな一言では済まないのですが、アマチュア競技者でも、試合に出ればカットはこれぐらいだろうという想定は、上のレベルに行けば行くほど的確。もちろん担当したプロの方に伺うと、男女でも同じような言葉が返って来ます。

ただ試合が始まってから、想定を上回るスコアが並ぶと「あれっ」なんてことがあったり、自身の作戦では叶わなかったりすると、出場者のレベルが上がっていると感じることもあるようなんですね。特に最近の女子ツアーは、ここ15年で大きく変わりつつあるようです。

プロゴルファーが大きな試合に出場すれば、それだけですごい!と言ってくれる方もおりますが、やはり野球やサッカーのように年俸制ではないので、予選を通過しなければ何も始まらない厳しさがあります。行動(試合出場)を起こすことによりマイナスで帰宅する可能性があるという点では、予選を通ることはとても大切なんだと思うんですね。


写真の杉山くんも現在中日クラウンズの3日目を戦っています。他大会優勝で出場権を得てのエントリーなので、レギュラーシード選手と力の差は現実にあるはずなんですが、粘りのゴルフで無事に決勝を戦っています。

そしてなにより大きな変化が、昨晩。「予選通ったね」と反応でしていただく方が増えたこと。メールやラインが私のところにもくるようになる。「明日からの決勝ラウンドでもベストを尽くします」と本人からも来ますが、試合中なのだから、いちいちいらない(笑)と言っても、律儀な選手なんです。

プロとは言ってもまだまだ無名であるものが、人の注目を集められるようになるには相当な努力とまたチャンスが必要だと思いますが、やはり結果がついてくると、状況はガラッと変わりますね。一つでも上の順位で終えられることを今週末も願いします。

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