ティーチングプロを目指すクライアント
先日、EIRゴルフフィットネスに、次年度にティーチングプロのライセンス取得をされる予定のクライアントさんが訪れました。ティーチングというと、ツアーを目指していたけどダメだった人でしょ⁈と言われる方がおりますが、自己流で鍛えてツアーで活躍しているプロもいれば、コーチ・指導者がいて活躍される方もおりますが、ゴルフが上手なことと、教えるのが上手なことは全然違うようです。
なのでツアーがダメだからティーチングというのも、実はティーチングの方には失礼な言葉ですね。自分の形通りに伝えるならまだしも、人によって指導内容を変えなければいけない世界ですから、その学びも懐もどんだけ深いことか...と思うわけです。
有名ツアープロに「こういう風にしてみたら...」と言われた言葉には物凄く影響力はありますが、トップ選手の中には「人には教えられない」と言われる方も意外に多いので、この道はこの道として学びが深くあるようなんです。
最初からティーチングプロに転身される方もいれば、ツアープレーヤーを目指していたが断念しティーチングの世界にという方も。最近では最初から教える側と決められている方も多いようです。
今回のクライアントさんは、自身のスイングに悩みがある中で、なかなか改善され無い理由が体にあるのでは無いかと疑問を抱かれての来館でした。
もちろん平野は医療従事者でありゴルフトレーナーという立場なので、スイング指導そのものはしません。ただ現在のスイングを起点に考えた際、このスイングを続けることにより未来に故障が見えてくることもあります。それ自体は、ストレートにお伝えすることになりますが、起点を変えて今の自分の体を知ってもらうことにあります。
今の時代ゴルフのために体を鍛えたい・身体の手入れをしたいという方は大変増えていますが、どの方も同じスタートを切れるわけではないからです。
例えば「故障の改善」が優先というかたもいれば、骨アライメント調整が優先にくる方もいます。どこから始めるかといえば、まず自身の体の状態を知ってもらうことから始まります。
今回の細かなところはかけませんが、いくつか難題が見つかりました。
ティーチングも体が資本ですから、上がってなんぼのゴルフの世界とはいえ、レッスンの中でパフォーマンスとしてお客様に実演しなければいけない時もあります。ある程度飛ばしたい気持ちもありますしね。
一瞬「これは困った...」という顔をされていましたが、私はこう伝えました。
「身体の痛みがわかるティーチングプロって魅力的です」
何もない人は少ないですが、Tプロ自身が、難題を克服した経験が、いつかお客様に役立つ時が来るかもしれません。一辺倒の指導には限界が早く訪れるかもしれませんが、人の身体のことを考慮した上での指導は、結果体にも優しく長く続けられる可能性も出て来るはず。
自身が困られた経験を克服するにあたり、色々学んでいく過程がお客様にも役立つ時が来るかもしれない。そんなことに気づかれた瞬間に笑顔が戻り、「よし頑張るか!」と気合が入った様子でした。
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