トレーニング資格を有するレッスンプロ

   自分の中で答えが出ていないことの一つに、プロゴルファーを目指す若い選手たちが、高校卒業と同時に望むべきか、大学卒業まで待つべきか...調子のいい時、タイミングのいい時にとは言いますが、学業の節目で合えばいいのですが、そう簡単にはいかないものだと見ています。特に男子ゴルフに関しては、長期選手生命を求められることもあり、精神的にも充実してくる年齢みたいなものがあるように感じます。

 帯同トレーナーをしていた頃、よく関係者の方達から「ゴルフの怖さを知らないうちに」という言葉を聞くことが多々ありました。右脳・左脳の話で言いますと、右脳系 ”宇宙人”のうちにということなのかもしれませんが、そういう意味で、「早いほうがいい」と言われるのかと解釈していました。しかしゴルフ人生は長いはず...

さてこの春、LIFEST ARENAでゴルフコンディショニング(トレーニングを含む)を提供しているゴルファーの中には、プロテストに挑戦する女子4名、男子2名の計6人の選手がいます。この4月は、我が子が社会人としてのスタートを切ったり、小さい頃からみてきたゴルファーが、プロツアーに参戦し始めたり、または若いうちからレッスンを学び、23歳という若さでレッスンプロとしてデビューした春だったり。

 その中で中学1年から診てきたAくん(ゴルファー)はレッスンプロの道を歩み始めました。彼がこの春出した答えは....

目指すは「ツアープレーヤーとして優勝」は変わらず。

しかし、ゴルファーである前に、社会人として生計を立てなければいけない。当然と言えば当然なのかもしれませんが、ツアーデビューは今じゃないというのです。

アスリートの中には、ゴルフに限らずこのタイミングに気づかないケースが多々あります。

またプロゴルフに王道はなく、自分の考える”プロゴルファー道”を歩むために、「フィットネストレーナーライセンス」+「ティーチング」を学んできました。

ティーチングを学ぶ過程で、体について詳しくないと一人一人のお客様に的確な指導ができないと気が付いたようで、ティーチングを学びながらトレーナーライセンスを取得し、トレーニング指導も並行して行なっています。

少しだけ私やトレーナーの話に触れます。


 日本では,古くより鍼灸師,マッサージ師や柔道整復師 等の資格を有した者がトレーナーとしてスポーツの現場に携わってきました。主にスポーツマッサージのサポートが始まりだったと言いますが、そこから時代を得て競技力向上・障害予防などより専門性を高めてきたアスレティックトレーナーが誕生したようです。また健康づくりに特化したフィットネストレーナーもまた"トレーナー”と呼ばれています。

私自身は接骨院にいると「先生」と呼ばれ、ジムにいるとトレーナーと呼称が異なります。

EIR出身者のスタッフ(元スタッフも)は、マイナスからゼロへ、ゼロからプラスへを基本的理念としてきました。ここでいうマイナスとは怪我をした状態、ゼロとは怪我が回復した状態、プラスとは生活・競技力向上した状態を指します。柔道整復師ならば、マイナスからゼロへが業務の中心となりますが、その先々のサポートとして、医療従事者資格を軸に、ゴルフ関連資格、トレーニング資格、指導資格を複数保有しサポートにつなげてきました。

Aくんのように、ゴルフレッスンの質を高めるために、生徒さんのお身体のことを理解した上で指導を行いたいという思いがあれば、ティーチング・レッスンプロがトレーナー資格を有する、または医療資格を有することも必要なはずです。

今は独自の道ですが、いずれ当たり前の時が来るでしょう。

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