一次救命の大切さ。
「何もしないという選択もある」。
同じ「人」として寂しい決断かもしれませんが、言い換えると、「自身がやれることをやる」ということだと捉えました。この日本で何もしない人がいないことを願います。
医療従事者として、またジムでトレーニング指導するパーソナルトレーナーとして、またスポーツ現場で活動するアスレティックトレーナーとして、とても大切な講習だと思っています。トレーナー資格の中には更新と同時に、CPR+AED認定が更新条件になっているところもあります。主となる業務資格更新に必要だからと認定を受ける方も多いことと思います。
私もかつては、そんな低い意識でいました。
しかし目の前で倒れた人がいたら、その時どうするか、その時になってみないと実際わかりませんが、自分のことを「素通りできる人間」ではないだろうと捉えているので、CPR講習を受講しています。医師ほどのことは出来ないけど、命を繋ぐことは出来るかもしれない。
幸い外出中に、役に立ったことはありませんが、診療中は、低血糖や貧血の方に何度も遭遇し落ち着いて対応出来たように思います。ただ再受講していないと感覚も忘れ、最低限守らなければいけないことも、なんとなくぶれて来ます。
最近ではBLS(一次救命BASIC LIFE SUPPORT)講習を受けていないトレーナーが、試合会場やベンチに入るべきではないという試合まであります。先日あった医科学委員会トレーナー部でもそんな話が出ていました。
医療従事者やトレーナーには必須であってもいいのかもしれない。
講習内容は技術だけではなく、様々な状況を設定して行われました。
駅で、グランドで、または公園で妊婦のお母様が倒れている横に小さなお子様が泣いていたなんていうケース。どうすればいいのかゆっくり考えている暇はありません。
妊婦さんに心配蘇生していいのか?なんて考えることもあるわけです。練習!練習あるのみです。
スタッフの健太郎は、お子様に異常がなさそうなことを確認して抱きかかえながら、周りに助けを求めていました。そして公園にいるであろう女性に声をかけて倒れている女性を囲んでもらいます。男性なら背中を向けてとなります。練習でも必死に考え汗をかいていました。
私が、全米シニアオープンに帯同した際、コース内に救急車が配備されている試合がありました。日本ではカートでコース外を動いているのは、TV関係者・競技委員が多くあまり見かけないですが、米国では、加えて救命救急隊員も頻回に観戦中に見かけることができたんです。安心です。
日本もこうなったらいいと、その時感じましたが、残念ながら何かないと変わらないものです。
ただBLS認定者が少しでも増えていたら、二次救命につなぐ可能性は限りなく高くなるのだと思いますし、今回ブログを読んでくれた事がきっかけで受講者が増えることも正直期待しています。
他人ばかりでなく、自分の大切な人の為にも身につけておきたい知識(認定)だと感じます。
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