アスリートを科学するB.E.A.T

月曜日午前中、男子プロのトレーニングを終えたあと、自分のトレーニングも1時間ほどで済ませて、外苑前のB.E.A.Tに車で向かいました。

B.E.A.Tをご存知でしょうか。

WBC世界バンタム級王者・山中慎介プロをはじめ帝拳ジムのトップ選手たちの「ボディーメーク」を担当しているPERFORMANCE DIRECTORの中村トレーナーが、「アスリートの結果は偶然の産物ではなく科学的な裏付けを...」コンセプトにプロデュースされた施設です。3次元動作解析システムの導入しアセスメントからトレーニングプログラムを提供する、業界でも今注目のスタジオです。

そのB.E.A.Tに選手と一緒に行ってきました。

昨年、アメリカで開催されたゴルフフィットネスサミットに共にした際、同じ人体に携わる仕事でありながら、トレーナー・医療従事者といっても「線引きできないエリア」も存在し、重なる部分はありながらそのアプローチの違いがある。私たちの医療類似行為も「根拠に基づくものが主体なのか」など、寝る間を惜しんで話せたことが、この日につながったような気がしています。

さて、ゴルファーの基礎体力・特異的体力。

特に女子ゴルフの優勝者の体型を見て気がつくことはあると思いますが、本当に様々ですね。どこか抜きに出ている筋力があるのかもしれませんが、決して締まってるとは言い難い体型でも勝てるということは、技術特性の比重が他の競技よりも高いと言えるのかもしれません(今の所)。野球やサッカーの歴史と違い、ゴルフに関しては完全に「これだ」というものがありません。他の競技と比較をし類似点を、ゴルフに取り込んでいるのが実情でしょう。これだけ身長や体重の違う選手が同じフィールドで戦うスポーツはないように思いますが、どこかの筋力が足りないことで出来上がるスイングと、逆に筋力があるからこそ成せるスイングがあるのは間違い無いでしょう。では筋力があることにメリットしかないのかといえば、決してそうではなく失うものもあるのだと思います。逆もまた同じ。


だからこそ、プロだからトレーニングをするのが当たり前ではなく、どんな目的をもってトレーニングに取り組むのかという理由も大事なことであります。

さらに今回の施設のように、科学的検証ができることも選手にとっては非常に貴重であり、またその根拠に基づいたプログラムが、選手にとってはストレスを限りなく少なく、成果に導かれるのだと思います。

先週沖縄で開幕したLPGAツアー。決勝を戦い日曜日のうちに東京に戻り、月曜日にフィジカルと向き合う。そして第2戦にむけて、高知に移動します。


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