外傷は若いうちに外で学べ。
ひらので研修希望するスタッフの多くが「柔道整復師になった目的」としてスポーツトレーナーの夢を語ることがあります。基本は接骨院で働きながら、スポーツに関わりたいと言われます。
もちろんやりたい事、好きな事で生きていければ一番ですが、好きなことを「仕事」として成立出来るかは別の話になります。スポーツトレーナーという分野は生計を立てにくい業種でもあり特にかと思います。もちろん私自身もスポーツは大好きですし、またスポーツ現場で働くことも好きで長年続けてきました。
しかし、若いスタッフには、スポーツ現場に行く目的を別の理由で提案しています。
それは「外傷の学び」としてです。
特に柔道整復師としてスタートしているならば、最初にアスレティックトレーニング・リハを覚えるより、外傷処置に関して腕を磨くことを勧めています。
これは「軸を作る」意味でもありますし、そこそこの年齢になって「出来ない・分からない」はなかなか言えなくもなります。また白衣を着て「先生!先生!」言われていると頑固な一国一城(接骨院)の主が出来上がったりすることもあるでしょう(笑)。若く柔軟なうちに鍛える意味でも外活動を推奨しています
スポーツ現場にはこんなメリットもあります。
患者様が怪我をされ、接骨院に来院されるまで数時間ということもあれば、場合によっては数日経過していることもあります。対して、スポーツ現場は目の前で怪我が起きることもあるので発生機転をみていれば、より適切な処置を行えるものと考えているからです。外傷はより早く適切な処置を加えることで治癒期間を最大に短縮できるといいます。早いほうがいいのです。
また、白衣を着て患者さんを待つ接骨院の仕事と、選手側のフィールドでする仕事とは、同じようですがかなり違いがあります。また治療・処置の恵まれた環境でない中で、身一つで何ができるのか、それを教えてくれるのがスポーツ現場にはあるように思います。
院内で鍛えたことをスポーツ現場に還元し、スポーツ現場で学んだことを患者さんに還元する。
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